新築住宅と中古住宅における防音工事 その手順もご紹介
音楽鑑賞や楽器演奏をしたいのなら、やはり気になるのは騒音問題です。
住宅地なら音漏れを気にせずに楽しみたいですよね。
その場合、「防音室があればなぁ」なんて考えてみる方もいるでしょう。
そこで今回は、防音室検討に役立つ防音工事に関する情報をご紹介したいと思います。
新築・中古住宅、それぞれに向けた内容ですから、参考になる点もあるかと思いますよ。
地域の環境基準をリサーチ
まずは、防音工事の手順として施工会社を選定するよりも先に考えるべき内容が「地域の環境基準」です。
環境基準は、環境庁や都道府県が定める騒音基準も含んでいます。
この騒音基準では、用途地域ごとに昼と夜の時間帯別に、守るべき音の大きさというのが決まっています。
基準が厳しめなのは第一種住宅地域ですが、ご自身の地域の環境基準をリサーチし、基準値以下の防音工事を設けることを検討しておかなければなりません。
たとえば、基準値が厳しい第一種住宅地域では昼で55デシベル以下と定められています。
このように、防音レベルがあることを知っておきたいものです。
なかには、施工会社が調べてくれることもありますから、調べてもらえるならお願いしてみましょう。
楽器の音の大きさについて
防音工事を行いたいのは、たいていは楽器を演奏するからでしょう。
たとえば、
・ピアノは90~110デシベル
・ギターやバイオリンは80~90デシベル
・金管楽器で110デシベル
・オペラ歌手120デシベル
・ドラム130デシベル
が目安です。
遮音性能
防音工事を行うのなら、遮音性能によって外に漏れる音の大きさが変わることも知っておきましょう。
遮音性能を表す数値は遮音等級と呼びます。
単純に考えると、DR65の遮音等級であれば、90デシベルのピアノの音を65デシベル減音できるので、この場合、住宅の外に漏れる音は25デシベルです。
防音工事について
防音室を設えるとなると、固定遮音構造と浮遮音構造のどちかを選ぶことなります。
ちなみに、音といっても空気の振動が耳に伝わる音と、壁が振動することで伝わる音があり、そのため防音工事をするなら、音の種類にあった遮音構造でなければ意味がありません。
では、ここからは新築・中古住宅に防音室を設ける場合の手順についてご紹介していきます。
新築の場合
まず、どの程度の遮音能力のある防音室にするかで防音工事の内容が異なります。
ですが基本的には、壁・床・天上を防音性能のあるもので施工します。
また木造住宅でなおかつ、2階に防音室を設ける防音工事の手順では注意が必要です。
防音室は遮音するために防音シートを貼り付ける対策でも十分機能しますが、浮遮音構造にする場合は部屋の中にさらにもうひとつ部屋があるかたちです。
構造上、耐えられなくなることも考えられます。
なので、専門家に構造計算の依頼を先にしておきましょう。
また、防音室の階下の部屋の用途も考えものです。
中古リフォームの場合
中古住宅での防音工事リフォームの手順としては、簡易的でいいのならば、壁・床に防音シートと吸音材を貼りつける方法です。
もちろん、対策法となるので、それだけでは効果は高くありません。
窓からの音漏れも懸念材料です。二重窓に防音サッシに交換することも検討しましょう。
そうした手順を踏んでから、浮遮音構造とするとさらに防音効果が高くなります。
リフォームで防音室を設ける場合には、どうしても部屋が狭くなりますし、天井も低くなることも懸念材料です。
古い住宅だから、あまり手を加えるまでもないと考えるなら、音楽メーカが用意する防音ブースの購入も検討してみてはいかがでしょうか。
防音ブースなら組み立て式の簡単手順で設置できます。
ちなみに、戸建ではなくマンションに防音室を設ける防音工事をしたい場合にも、基本的にはリフォームと同じ内容です。
特にマンションは、階下、隣、階上に他人が住んでいます。音漏れや振動に注意するようにしましょう。
防音工事のことなら埼玉県のマル美建装 株式会社にご相談下さい。
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2022/11/18