防音工事って必要?騒音対策のポイントを考えてみよう!
工事現場の騒音対策としては、防音シートを現場周囲に張ることにより騒音を大幅に減らしています。
では、住宅において遮音シートを床に使用したら防音効果があるのでしょうか?
その答えは、ほとんど効果は期待できません。しかし、騒音対策をしておきたい!というケースもあるでしょうから、防音工事について簡単にご紹介したいと思います。
騒音対策について
何より大切なのは、どのような音を、どのように防ぎたいのかです。
外部からの騒音対策なのか、自宅で楽器演奏をしたいから対策したいのかなど、防音工事をするにもさまざまな目的があるでしょう。
また、閑静な住宅密集地帯なら、近隣住宅の生活騒音が気になる人もいるはずです。
まずは騒音対策に関わる「騒音」について考えてみましょう。
騒音にあたいする音の大きさを表すのが「デシベル」です。
たとえば、ファミレスの店内では60~70dB、静かな印象のある図書館は40dBの音が発生しています。
なお、一般住宅における騒音レベルは低いのですが、楽器を使用する場合には、大音量が発生すると考えておきましょう。
この数値が大きくなればなるだけ、騒音対策として防音工事が必要になるでしょう。
防音工事について
防音工事は、床や壁、天井などの内部に防音材を施工する工事になります。
先にあげたように防音シートをはじめ、壁の厚みを増すだけでは効果がまったくないワケではありません。
しかし、音の反響、広がりを楽しむには防音材をうまく使い分けた工事が必要になります。
ちなみに、防音工事には補助金が出る区域もあるので、気になる場合には専門機関に問い合わせることをおすすめします。
伝わりやすい音がある
防音工事をするといっても、簡単なものではありません。
先にあげたように防音したいモノが何であるかが重要です。
ピアノやドラムなどは一例ですが、これは音の大きさ(デシベル)だけでなく、音の高さ、周波数(ヘルツ)も関係してきます。
騒音対策をすべき施設でいえば、カラオケ店です。
防音工事が必要になるのですが、重低音だけカラオケルームから外の通路にまで漏れ聞こえていることがあります。
これはなぜかというと同じ音量でも低い音のほうが床や壁、ドアなどから伝わりやすいからです。
ですから、楽器でいうならば音域が広いグランドピアノや重低音のドラムなどを設える場合には、高レベルの防音工事を考えなければなりません。
箇所別の防音工事について
防音工事はどうしても費用がかかりますが、ご近所付き合いでトラブルにならないために必要になります。
ここでは、床や天井といった内装ごとにどのような防音工事ができるのかをご紹介します。
床
床は楽器やスピーカーなどが、直接接する面なので、振動を防ぐことが大切になります。
床の下地材の下にグラスウールやウレタンなど高密度化した吸音材を入れる防音工事を行いましょう。
壁
壁は面積が大きい箇所なので、音の反響にも影響があります。
そのため、遮音性を高めてしまうと反響してしまいます。
かといって、吸音性を高めると無反響となり、音が漏れてしまいます。
そこで、内部に音を吸収する吸音材を入れてその上から遮音生の高いシートを張り、さらに仕上げ材を張る防音工事を行いましょう。
天井
天井も基本的には壁と同じような方法で防音工事をします。仕上げ材を吸音板に張り替える工事を行いましょう。
窓
壁や床などよりも部材の厚みがない窓は、音を伝えやすい箇所ともいえます。
複層ガラスや二重窓などにし、窓自体の構造を複雑にしておきましょう。
防音度をさらに高めるために複層ガラスに取り替えたうえで、内窓を設置するのもおすすめです。
まとめ
いかがですか。防音工事を行うことにより騒音対策はできますが、そのためにはどのような音を防ぎたいのかといった目的を明確化し、専門業者に相談をすることが理想的です。
ぜひ、音漏れしない施工にて音のある世界観を楽しんでみてください。
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2022/12/16