防音工事で楽器を楽しむ！ピアノの種類によっても違う施工内容

自宅で気兼ねなく、気分よく楽器の演奏をしたい、そんな希望を叶えてくれるのが防音工事です。

この防音工事は、様々な種類があり、防音室のような本格的なものから、マンションでも設置できるものなどがあります。

 

今回は、ピアノの種類によっても防音工事の内容が異なる点を中心に解説し、まとめました。

 

ピアノの種類によっても防音工事の内容は異なる

防音工事は、簡易的なものから、本格的なものもありますが、グランドピアノやアップライトピアノといった楽器の種類ごとに工事内容は異なります。

 

基本的にグランドピアノのような本格的なものの場合の方が遮音性能が求められますが、それぞれどんな工事内容になるのかについて解説していきましょう。

 

グランドピアノの用途は求められる遮音性能が高め

グランドピアノは、プロの方の利用が多いものの、アマチュアの方の利用も決して少なくありません。

そんなグランドピアノで発生する音は100～110dBです。

 

これは、犬の鳴き声よりも大きな音であり、十分な防音工事が必要といえるでしょう。

また、本格的な構造のグランドピアノは、ハンマーで弦を叩く音も響きやすく、ペダルの振動も大きめです。

 

このような特徴を持つグランドピアノの防音工事は床の部分と広めのスペースがポイントになります。

下への振動が大きいだけでなく、床を伝わって外部に漏れていく音もあるので、床工事が重要です。

 

マンションだけの工事と思われがちな床への防音工事ですが、一戸建ての1階にグランドピアノを設置する場合も施工しておくことがポイントです。

広めのスペースで防音工事を行うのもポイントです。

 

グランドピアノのようなサイズでも防音室を用意せずに、防音スペースの設置で十分ですが、最低3畳程度のスペースは用意しておきましょう。

 

あまりに狭いとスペースの問題は解決できても演奏者の圧迫感は大きく、耳への負担も少なくありません。

可能な限り、広めのスペースで防音工事をすることがおすすめです。

 

アップライトピアノ

ピアノの中でも手軽なタイプといえるのがアップライトピアノです。

グランドピアノに比べると、小型なので音もやや小さめですが、それでも犬の鳴き声レベルの70～90dBは出てしまいます。

 

壁から15cm離すだけでも振動が減って音が小さくなるのですが、それでも防音工事をしたほうが良いでしょう。

 

ポイントは、壁から独立した防音スペースの設置です。

壁につけてしまうと音が響いてしまうため、防音スペースも少し独立したタイプのものがおすすめです。

 

スペースは、グランドピアノほど厳しくないので、2畳程度あればいいでしょう。

子ども部屋の一角に作ることも可能なサイズです。

 

検討したい防音工事の追加工事

ピアノだけでも、それぞれ種類がありますが、ある程度形が決まっています。

そのため、そのまま設置しただけでは、不便に感じることも少なくありません。

 

そういったときに検討したいのが追加工事です。

人気のある追加工事として、ドアの増設や窓付パネルが挙げられます。

 

ドアの増設をすることによって、例えばマンションであればバルコニーへの移動手段が確保されたり、一戸建てであっても収納スペースを開けられるようになります。

 

また、窓付きパネルを追加すれば、開放感が出るので演奏をしているときもストレスが低減し、家族も演奏中かどうか、中にいるかどうかを確認できるでしょう。

 

こだわりたい場合はオーダーも

防音工事で設置できる防音室は、ある程度モデルでサイズが決まっています。

ただ、本格的に防音工事をしてサイズも決めたい場合は、オーダータイプを選ぶのも手です。

 

部屋に合わせて自由設計できるだけでなく、遮音性能もコントロールできます。

また、床仕上げや壁の模様なども自由に決められるので、検討してみるのもおすすめです。

 

まとめ

防音工事は、ピアノのサイズによっても内容が異なります。

今回紹介したピアノ以外にも楽器によって音域や音の大きさが異なるので、施工する場合は専門業者と相談して決めるようにしましょう。