自宅をスタジオ仕様に!防音工事で家をリフォームするには?
家にライブハウスのようなスタジオが欲しい、スタジオのように静かな部屋で音楽などの音響を楽しみたい、そんな希望を持っている方も多いのではないでしょうか。
実際、家を防音工事することで、スタジオのような防音性に優れた室内が手に入りますが、費用やどのような工事が行われるのか気になる方も意外に少なくありません。
そこで今回は、防音工事によって自宅をスタジオのようにするにはどのような工事が行われ、費用はどの程度かかるのかをまとめました。
きっと、スタジオのような室内にする防音工事を検討している方にとって参考になるでしょう。
防音工事をしたらスタジオのような室内にできるの?
防音工事でどのようにしてスタジオのような室内にできるのか、それを知る前に防音室の構造について解説していきます。
ひとことでいえば、防音室は音の伝わりを防ぐ遮音のための工事が行われます。
音による振動を吸収する素材を壁や天井、さらには床に至るまで敷き詰めることが基本です。
ただし、スタジオ並みの高い防音性能を持たせるには部屋そのものを空気層で包むような工事が行われます。
つまり、部屋全体が魔法瓶のような空間にすることがスタジオ並みの性能を手に入れるための防音工事です。
さらに扉や窓から音が入り込まないように専用の防音製品を使用していくのです。
ただ、ここまでの工事を行ってしまうと、室内にいるだけで窒息の危険性があります。
それを防ぐために防音性能に優れた空調設備を設置し、快適性も追及しているのです。
このようにスタジオ並みの防音工事をするには、単に壁を厚くするのではなく、空気の流れも意識した総合的な工事を行うことが必要です。
どのようにして防音工事でスタジオの防音性能を手に入れるのか
次にスタジオ並みの防音性能を手に入れるための防音工事の施工法について解説します。
大まかな流れとして、解体、空調設備の設置、遮音素材の設置、必要に応じて窓の撤去、防音製品の設置が行われます。
まず、これまでの建材を取り除いていき、新しい防音素材を入れる準備をしていきます。
木造ではスタジオ並みの防音性能が得られないため、防音室部分を新たにRC造(コンクリート)や鉄骨造などに作り替えることも珍しくありません。
解体が行われたら空調設備を設置していきます。
防音機能に優れた専用の換気設備を用意して、空気の流れを作り出すのです。
空気の流れが確保出来たら、ここから遮音素材を設置していきます。
遮音パネルを使って、目指したい防音性能まで設計していきます。
ここまでくれば、外部の騒音はほとんど気にならないレベルになるでしょう。
さらに窓がある場合は防音の窓にするか、場合によっては窓を取り除き、窓のない部屋にします。
地下室に防音工事を施す場合は、ここまで行う必要がないため、地下室があれば、そこに防音工事を施すことを検討しましょう。
最後に扉などに防音製品を設置して完成です。
このようにして防音工事が行われていきます。
気になる!スタジオ並みの防音工事をする費用目安とは?
防音工事の費用目安は、4畳で200万円程度です。
これは、一階の部分を徹底的に防音した場合の費用であり、地下室を利用したり、基本的な防音工事であれば、8畳200万円くらいで施工できます。
ただ、音響にこだわると、その費用はどんどん上がっていくため、基本的な防音性能、スタジオに準ずる性能であれば、冒頭のような費用が目安です。
特にプロのスタジオ並みの防音室にする場合は、より細かな設計が求められるため、倍以上の相場になることもあります。
まとめ
防音工事によってスタジオ並みの性能を手にすることも可能です。
ただ、その内容は、空調や家の構造まで手を加える大掛かりなものになります。
そのため、小さな部屋であっても数百万円の費用が掛かることもあるので、まずは防音工事の専門業者に相談して見積を取ってもらうことから始めてみましょう。
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2022/06/17