プロの演奏家はもちろん、個人的趣味としてトランペットに親しんでいる方も珍しくありません。
ただ、音が大きいので住宅地で演奏するわけにはいかず、スタジオを借りたり、人気のない公園を探したりしているケースも多いでしょう。
そこで今回は、自宅でゆっくりとトランペットを演奏するために、防音室を作る方法についてまとめます。
1.防音室を作ればトランペットでも音漏れしない?
防音工事を行えば、自宅でも気兼ねなく、トランペット演奏を楽しむことが可能です。
しかし、トランペットやサックスと言った管楽器は一般的に、アコースティックギターなどの弦楽器に比べて音が大きいのが特徴です。
このため、アコギの防音室に比べると、ハイグレードな遮音性能をもったものを考えたほうが良いでしょう。
もちろん、遮音性が高くないリーズナブルな防音室もあります。この場合でも、サイレンサーを使えば、何とかなるかもしれません。
しかし、ナチュラルな音響を求めるなら、サイレンサーはできれば避けたいでしょう。
良い防音室があれば他の楽器を楽しみたい時や、映画・音楽鑑賞にも役立つので、積極的に高品質な防音工事を考えみて下さい。
2.トランペットの防音室は作りやすい
トランペットは音が大きい楽器の代名詞ですから、遮音性には配慮が必要です。
しかし、音の特性が中高域中心ですので、防音工事を行いやすいのが特徴。
特にチューバやトロンボーンなどの低音が得意な楽器に比べると、中高域の楽器は防音工事による防音が容易と言われます。
防音しやすい理由は、中高域の音は壁に反射し、外に漏れにくい傾向があるためです。
普通の住宅の耐火ボードでは激しく音漏れしてしまいますが、専用の防音室用の資材なら、充分に対応可能。防音グレードを示すDrとしては、35から65位を目安に防音工事を考えるのが一般的です。
また、トランペットやサックスは楽器サイズもコンパクトで、スライドもありませんから、小規模な防音室で間に合うのも魅力。コンパクトな管楽器ですから、0.8帖から1.2帖ほどのサイズがあれば、演奏可能です。
まとめると、トランペットは音量が大きいので、防音性能には配慮が必要です。
しかし、音域特性が中高域ですし、ピアノやドラムと違ってペダルがないのも好材料。
コンパクトな防音室でも間に合うので、思ったよりリーズナブルな費用で、満足できる防音室を作りやすいです。
3.防音工事の注意点
防音工事は、実績が豊富な業者への相談が欠かせません。
なぜなら、楽器の特性や用途に応じて、しっかりと防音室を設計できる業者でないと、追加の防音工事ややり直しを迫られる危険性があるためです。
トランペットなら、窓やドアなどから音漏れがする可能性が高いです。
このように、楽器の特徴に合わせて、しっかり配慮することが必要。
せっかく防音工事が終わっても、思ったより遮音できていないのでは、安心して練習できません。
近隣トラブルの原因として、騒音が問題になっているケースは多いですから、充分な遮音性が必要です。
また、居住性についても配慮が必要です。長時間の演奏や夜間の練習には、部屋の快適性が欠かせません。
特に夏や冬への対応を考えておくと、快適な環境で、練習にも集中しやすいでしょう。
よって、防音工事とは言っても、電気工事や内装工事も得意な業者を選ぶのがポイントと言えます。
まとめ
トランペットの防音室はコンパクトサイズで良く、音域特性からも比較的、遮音しやすいのが特徴です。
防音が難しい楽器や、振動を伴うピアノ、ドラムに比べると防音室を作りやすいので、前向きに防音工事を検討してみることがおすすめできます。
まずは、施工実績が豊富な業者に問い合わせてみると、具体的な工事方法や費用などについてアドバイスを得られるので、計画を立てるために役立つはずです。