マル美建装株式会社

防音工事 メンテナンスフリーではない耐用年数について

楽器を演奏したいけれど騒音問題が気になるなら、防音工事は必要です。

防音工事により音漏れを防止できたとしても、住宅性能は経年劣化しますから、必然的に防音工事をした部屋も音漏れしてしまう可能性も…。

 

メンテナンスフリーではない耐用年数についても考えておきましょう。

 

耐用年数について

防音工事に使用する防音材については耐用年数について言及されていないのが実情です。

しかし、防音ルームの耐用年数については『減価償却資産の耐用年数等に関する省令』からチェックができます。

 

組み立て式の防音室を設えるなら、減価償却資産の耐用年数等に関する省令に当てはめると「可動間仕切り」という項目に該当します。

稼働間仕切りのうち「その他のもの」の耐用年数は15年だと定められています。

 

しかし、製品によっては10年も保たないものがあります。

先にご紹介した防音材がこれに該当。例えば、ウレタンマットを直接フローリングの上に10年以上敷き詰めたままでは、劣化してしまい防音効果も切れてしまいます。

 

遮音ゴムもリサイクルゴムチップを再利用した製品もありますし、ゴムの含有量の多い防音材なら耐用年数が短いと言われています。

他にも、吸音断熱材についても同じく、劣化スピードは製品により異なります。

 

グラスウールでも10年程度で吸音性が低下する製品もあったりします。

なので、比較的耐用年数が長い防音材を選んで防止する必要になるでしょう。

 

アスファルト遮音材、ロックウールなどが耐用年数の長い防音材に当てはまります。

 

木造住宅での防音工事について

木造住宅の構造上、室内の音が外に漏れやすい性質があります。

そのため、ピアノやギターなどの楽器演奏では騒音問題になることが…。そのため、対策としては遮音性能の高いリフォームを行います。

 

もちろん、費用を気にしないなら本格的な防音工事をおすすめします。

防音工事を施工する業者では、遮音対策・防音対策、どちらにも強みがあるので一度相談してみることをおすすめします。

 

木造住宅は、木の柱や梁を組み合わせて造られていますが、壁も天井も素材が薄く、建物との空間に空気の層があります。

そのため、音は空気を通して伝わってしまいます。ここからは、防音工事として出来る施工についてご紹介します。

 

床の防音工事

床を通して伝わる音を防ぐ防音工事です。

床材を剥がして防音機能のある床材に張り替えます。

 

防音したい音の種類、床材の性能、予算に合わせて選びます。

ほかにも、床材の下に遮音機能のあるマットを敷いたり、吸音性能のあるパネルを設置したりと、対策が可能です。

 

壁の防音工事

楽器の音、話し声などは壁を通して伝わるので、壁の内部に遮音シートと吸音材を入れる防音工事ができます。

さらに効果を高めるなら石膏ボードを厚くするという方法もあり、耐用年数も長めです。

 

窓の防音工事

窓からも音漏れしますから防音工事が必要になります。

設置されている窓の内側にもうひとつの窓を取り付ける二重窓を施工したり、防音機能のあるガラスをはめ込みます。

 

こうした床、壁、窓に施工する材料についても耐用年数が異なるので、費用は多少高くなっても耐用年数が長めのものを選ぶようにすると、メンテナンスもラクになります。

費用についてや施工についてはリフォーム会社より防音に強みのある専門業者を利用しましょう。

 

今回は木造住宅の防音工事についてのご紹介でした。

耐用年数については製品によっても、また、施工内容や環境によって一概にはいえません。

専門業者にしっかり相談をして、快適な音の空間・環境を楽しんでみることをおすすめします。